14人に一人
今や高齢社会を反映し、わが国の認知症の患者さんは160万〜170万人、65歳人口の7%を占めます。ちなみに私の親もそのうちの一人です。 どこに行けばいいの…… 「最近、もの忘れがひどくなった」「このごろおじいちゃん、ちょっとおかしいで」と思っても、相談できる医療機関はほとんどありません。 先日、ある老人センターの健康講座で、「老老介護で認知症の連れ合いを看ているが、かかりつけのお医者さんでは、聴診器を当てて、『たいへんやな』といわれるだけや、どうしたらええのんか困ってる」と相談を受けました。 みんなで支えあう 内科や整形外科の治療を行う場合でも、認知症を正しく理解し、適切に対応しなければ、患者さんの治療を行えません。 私たちは、厚生労働省の委託を受けて「認知症高齢者在宅生活・医療支援プロジェクト」に参加し、調査・研究を行ってきました。医師や看護師だけでなく、事務職員も認知症研究会や研修会に参加し、診療所あげて、地域でみんなで支えあおうと願っています。 いろんな先生が 診療には主に私、千住が当たりますが、心療内科・精神科の柴田先生、脳神経外科の前田先生、林先生、整形外科の田島所長と、認知症の総合的な診断・治療・リハビリ等で協力しあえる環境にあります。 なにが必要かを第一に 患者・利用者さんにとって、何が必要かを第一に考え実現するよう努めるのが私たち医療生協のスローガンです。 私たちは、必要に応じて患者さん本人、家族(介護者)、ヘルパー、ケアマネジャー、医師、看護師が集まり会議をもちます。患者さんと家族さんが今抱えている問題と改善策をみんなで考え、方針を練るのです。 介護も重要 医療だけでなく、生活をささえる介護のありようが大変重要です。 私たちは、ひまわり介護センターを併設しており、診療所と一体となって認知症に取り組んでいます。 ★★★みんなで相談を受け止め、地域でささえあって、安心して、生活していく。これが私たちの願いです。★★★
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