ひまわり日記


在宅療養がいいなと思うとき
田島診療所 所長 三橋 徹




 肺炎は治まり、しかし元の病気が末期がんであったり入院しても治らない重症疾患であったりする方が、退院されての在宅療養を支援することが多くなりました。往診中、医者は病気の状態を考えてどこか緊張していますが、患者さんは、昔なじみのお見舞いの方が来て冗談にニヤリとしたり、楽しそうにしたりしているのをお見かけすることがあります。そんなときでしょうか、周りの空気の色が美しく見え、ちょっとすごいな、在宅で良かったなと思います。
 場合によっては病気の方も、入院しているときより良いコントロールができてしまうのをみると、そういうこともあるとは思うものの、ご本人もご家族もやっぱりすごいなと思ってしまうのです。
 その方の状態、状況によると思いますが、在宅での見守りや支援がより良くできるように、働きかけていきたいですね。


2012年6月8日

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